時空間画像を用いた動画像処理手法の提案 : DTT法
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概要
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3次元空間を移動する物体を検出する動画像処理の手法として,カメラから連続的に得られる画像を時間軸方向に並べて構成される時空間画像を用いる手法が提案されている.本論文では,この時空間画像を用いた,環境変動に対したロバストな動画像処理手法であるDTT法(Directional Temporal plane Transform)を提案する.本手法は,物体の移動方向がほぼ一定であるという条件において,まず各フレームに対して,物体に関する有為なデータを抽出し,得られたデータを物体の移動方向と平行な軸(方向軸)へ投影することにより1次元データを作成する.次に,各フレームの1次元データを時系列に並べることにより,時空間画像を方向軸-時間軸からなる平面の画像に変換する.この2次元画像では,物体の移動の様子が一つの領域として表現されており,簡単な2次元画像処理を施すことで,移動物体の検出が可能となる.本手法を道路上を走行する車両の検出に適用し実験を行った.従来方式では実現されなかった,昼夜同一処理が可能になるなど本手法が動画像処理に有効であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25
著者
-
黒田 伸一
三菱電機株式会社電力・産業システム事業所
-
池端 重樹
三菱電機株式会社産業システム研究所
-
古澤 春樹
三菱電機
-
古澤 春樹
三菱電機株式会社先端技術総合研究所
-
谷口 博康
三菱電機
-
谷口 博康
三菱電機株式会社
-
関 明伸
三菱電機株式会社産業システム研究所
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