方向性距離変換に基づいた2値画像の高速細線化法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2値画像の細線化法においては,処理の速度と,その細線化結果にもとの画像の図形性質がいかに保存されているかが問題とされている.本論文では,方向性距離変換に基づいて直線性距離変換を定義し,それによって2回の画面走査で芯線の位置を決定する方法を提案する.1回目の画像の走査で,画像の各部分が水平線分,水平でない線分,およびそれらの線分の交差部であるという判別を行い,すべての1-画素をその判別に基づいた距離変換を行う.2回目の走査では,1回目の走査で得られた距離値について,垂直または水平方向に極大となる画素を求め,これらの連結性を得るために必要ならば適当な補間画素を補って芯線を形成する.この補間画素を求める処理を,単なる斜線線分と線分の交わりの部分との場合に分けて行う.いくつかの典型的な図形画像の実験例によって,本方法で得られる細線化画像は,従来の方法と比べて原画像の図形特徴をより忠実に保存していることが示される.また,細線化が2回の画面走査で完了するので,高速な処理が可能である.
- 1993-12-25
著者
関連論文
- 漢字画像データにおける横線と縦線の字画の抽出に基づく漢字フォントの自動生成
- 漢字画像デ-タからの漢字ドットパタ-ンの生成
- 漢字画像から文字要素の自動抽出
- (27) アセンブリ言語教育のためのX Window上でのマイクロコンピュータシミュレータの開発(第3セッション コンピュータ援用教育-I)
- 方向性距離変換に基づいた2値画像の高速細線化法
- 偏導関数自動計算のためのプリプロセッサの作成
- シュプリンガーの \TeX マクロパッケージ(数値解析とそのアルゴリズム)
- 方向性距離変換に基づいた細線化アルゴリズム
- 半無限区間振動積分の自動積分法--各種加速法を利用して
- パラメ-タを除いた有理式スプラインによる補間
- X Window環境下での68000マイクロコンピュ-タシミュレ-タ