部分復号を用いたMPEGデータからのカット点検出
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概要
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本論文では, 動画像の検索で最も基本的な手法として用いられているショット単位のインデクシングを行うために必要なカット点検出を, MPEG符号化されたデータから部分復号を用いて高速に行う方法について提案する.まずMPEGで用いられてるDCT符号化されたデータからDC画像データを簡易な処理で復元し, DC画像とMPEG符号化パラメータから求めフレーム間輝度差分, 色素ヒストグラム, 動き量などの特徴量を用いることにより, 瞬間的にショットが切り換わる瞬時カット点やゆっくりショットが切り換わるディゾルブ, ワイプなどの特殊なカット点も高い精度で検出する.また過剰検出の要因となっているフラッシュショットの検出についてもフラッシュモデルを用いて検出する.これらの方法を用いてテレビ放送画像についてシミュレーション実験を行ったところ, 特殊カットを含め95%以上の精度でのカット点検出率が得られた.また, MPEG1符号化データからの検出では, 130MIPS程度のワークステーションを用いて実時間再生の約5倍の速度で高速に検出できることを確認した.
- 1998-07-25
著者
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