多値誤差拡散法の高品質化
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概要
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誤差拡散法による疑似中間調表現は画品質が良く, 白黒2値の画素により疑似的に濃淡を表現する手段として広く利用されている. 本論文では, 量子化レベルが白黒だけでなく中間レベルを含む多値誤差拡散法の高品質化について報告する. 従来の多値誤差拡散法は量子化レベルが3〜5のように少ない場合, 画品質が著しく悪い問題があった. 本論文では, この原因として, 原画信号が量子化レベル近傍の場合にディザパターンが生じないためテクスチャ変化が目立つほか, 交流成分の欠落による解像度の劣化が大きいことを明らかにする. またその対策として, 誤差を最小化するよりもわずかに残留させて交流成分を補充することが有効であることを示す. この結果, 3〜5値の量子化レベル数でも高品質多値誤差拡散画像が得られることが確認された. 更に, 原画像の平たん部, 輪郭部それぞれに適した適応処理を行うことによる, 更なる高品質化について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-25
著者
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