円すい交差法による多角形曲線近似の一手法
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概要
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近年の多角形近似に関する研究では, 一般に厳密に定義された誤差評価基準のもとで最適な抽出点数を得る多角形近似問題(min-# 問題)を解くアルゴリズムの計算量を低減する理論的な考察に焦点がおかれている. しかしながら, 実用的な多角形近似では, 必ずしも最適な圧縮率が実現される必要はなく, 解析等の処理を行うのに十分なデータ削減が行われればよいと考えられる. むしろ, 処理の高速性と形状保存性のよさが重要である. そこで, 本研究では, 既存の多角形近似アルゴリズムの中で最も高い処理速度を実現する円すい交差法によるアルゴリズムに着目し, このアルゴリズムに, 多角形曲線データにおいて重要と考えられる局所的凸形状の頂点付近の点を安定して抽出するための簡易的な修正を加えた効果的な近似アルゴリズムを提案する. 更に, 既存手法による近似結果と比較することにより, その有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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