レーザディジタイザーにおける初期測定方法の検討
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概要
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本論文では,コードレスカーソルを有する大型高精度レーザディジタイジングシステムにおける初期測定方法が詳しく述べられている.このディジタイジングシステムは,主に工業デザイン用として利用され,測定領域が広く(4m×3m等)しかも高い座標検出精度(平均座標精度が±0.15mm程度)が要求される.このシステムの初期測定は,既知な四つの座標位置にカーソルを置いて行われるが,この測定に誤差が含まれるので,4点位置に依存して座標精度が大きく異なる.前半では,座標精度の点で最良の初期測定点位置を,半解析的な方法で非線形最適化モデルを検討して求める.後半では,簡便な初期測定方法の検討を行う.本論文では,両端にカーソルが取り付けられた測定棒なるものを考えて,これを測定領域の数箇所に置いて,自動的に初期測定する方法を提案した.これは,カーソル間の距離が正確に決められていることから,前半と同様に,非線形最適化問題に帰着して,各パラメータを求めて座標計算式を決定するものである.座標精度実験の結果,格段に初期測定が容易になったと同時に,高い座標精度も保証することがわかった.
- 1995-12-25
著者
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