キー文字駆動型地名推論に基づく手書きあて名認識
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概要
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手書きあて名を正しく認識するために, 個別文字の切出しを高精度に行う手法を確立する必要がある. 手書き文字の多様性のため, 文字画像だけを用いて切出しを行うことには限界があり, この限界を打破するには, その文字列の意味も参照する必要があると思われる. そのためには, 文字画像から仮の切出し位置を求め, 切り出された図形の認識結果をもとに, 切出し位置の変更を何度も繰り返す必要がある. 手書きあて名の認識において, 認識結果を地名辞書と照合し, 切出し位置の誤りを訂正する手法が提案されているが, 地名辞書の規模が大きいため, 単純な方法では候補となる地名の数が増加し, 処理時間が長くなる. 本論文では, "キー文字駆動型地名推論(AIK)"という手法を提案し, 地名辞書の探索範囲を狭くする工夫を行った. 更に, AIKで重要となるキー文字の選定方法では, 従来用いられてきた検索重要度を改良し, 個々の文字の認識率も考慮した新しい評価式を与えた. 手書きあて名のデータ1840件を用いて認識実験を行った結果, 1582件について正解が得られ, 237件が棄却, 21件が誤認識された. また1単語当りの単語候補数は平均235語に抑えることができた.
- 1997-05-25
著者
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