MMR符号の削減手法に関する比較評価
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概要
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画像通信の高速化や高画質化を経済的に実現するため, 標準符号化方式の高能率化が求められている. 本論文では, MMR符号化方式が2次元相関を利用して圧縮効率を高めていることに着目し, 符号化過程の各状態からノイズ成分に多く含まれる水平モード符号を除去する3種の符号削減手法を提案する. 文書画像を対象に圧縮率, 処理速度, 画質の3点から3手法を比較評価した. その結果, ランレングス符号からの削減手法が最も優れており, 従来のMMR符号と比べ最高19.6%, 平均12.7%増の圧縮率, 2値画像を対象とした手法と比べ2803倍の処理速度, 更にノイズ成分の除去による高画質化を達成した. 従って, ランレングス符号からの削減手法により, 実用的な処理時間で圧縮率の高いMMR符号を作成できることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-25
著者
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