優先・非優先両クラスのスループットを同時に向上させる適応型ルータに関する研究

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概要

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本稿では、自分の観測したネットワーク状況に応じてユーザーの関与しないところで制御を行う、適応型ルータを提案する。そして、適応型ルータ上で行う制御の一つとして、優先・非優先両クラスのスループットを同時に向上させる優先制御について検討する。プロトコルの動作に着目してユーザーの視点から送信量の実効値を見たとき、ネットワーク状況に応じて中継ルータで優先制御を行うことにより、タイムアウトして廃棄されるパケットの割合を減少させることが可能であるため、結果として、両優先クラスのスループットが向上するような優先制御を考えることができる。本稿ではこの制御を行う適応型ルータの動作条件を理論解析により導出した。さらに、数値例によりその特性を解析した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-12-17

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