めっき磁気記録材料の発展を振り返って(磁気記録研究会設立40周年記念大会)
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概要
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これまでの磁気記録技術の発展には, 乾式成膜法だけではなく湿式成膜法(めっき法)による高機能磁性材料の開発が大きな貢献を果たしてきた.本報では, 著者らが行ってきた無電解めっき法による磁気ディスクの開発, 電解めっき法による高飽和磁束密度磁性ヘッドコア材料の開発について論じる.めっきディスク開発当時, 無電解めっき法により作製される磁性薄膜の構造, 磁気特性が溶液中に含まれる微量の不純物により大きく変化することを見出し, めっき媒体の実用化を実現するきっかけを作った.この現象を深く考察することで「原子界面設計」という概念を確立し現在の研究哲学の基を築いた.その結果, 不純物除去, 微量化学種添加を行うことで, Co合金磁気ディスクの高性能化を達成した.最近では, この概念を電解めっき法による軟磁性薄膜材料の開発にも適用し, 高飽和磁束密度を有するCo-Ni-Fe系合金薄膜の作製を実現し, 磁気ヘッドコアへの実用化に至った.このようなめっき技術は今後の超高密度磁気記録デバイス作製にも大いに貢献できると期待している.
- 2005-06-09
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