折線上を移動する物体に対する回収問題の困難性
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概要
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本稿では, 次のような車両配送計画問題の一種である移動物体回収問題(Pickup and Delivery for Moving Objects, PDMO問題)を考える.問題の入力として, n個の移動荷物および一度に荷物を1個のみ回収可能なロボット・アームが与えられる.移動荷物はあらかじめ決められた移動軌跡上を一定の速さで移動する.ロボット・アームは原点を出発し, 1個の荷物を掴み, それを原点へと回収する.本問題の目的は, できるだけ多くの移動荷物を決められた場所まで回収するような移動経路の集合を求めることである.本稿では次の結果を示す.(i)すべての荷物が少なくとも1度折れ曲がるような折線上を移動する場合には, PDMO問題はMAXSNP困難であり, (ii)PDMO問題に対する2近似アルゴリズムが存在する.しかし, (iii)すべての荷物がそれぞれ直線上を移動する場合には, PDMO問題に対する多項式時間アルゴリズムが存在する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-05-13
著者
-
宮野 英次
九州工業大学大学院情報工学研究院
-
朝廣 雄一
九州産業大学情報科学部
-
朝廣 雄一
九州産業大学情報科学部情報科学科
-
下入佐 真一
九州工業大学大学院情報工学研究科
-
宮野 英次
九州工業大学
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