中継段数に着目した適応中継マルチキャストツリー再構成手法

概要

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一般に実時間性メディアは遅延に敏感であるとされ、そのアプリケーションから見たQoS向上のためには、通常のデータロスの発生を抑えるとともに、データのend-end遅延を許容遅延時間内に抑えることも重要となる。これを踏まえ、実時間性メディアマルチキャストの許容遅延時間を考慮して、パケットロス検出、再送要求、再送処理などの中継再送処理を適応的に行い、早期にパケット回復を行うQMLSプロトコルが提案されている。しかし、ツリー上の、あるリンクのトラヒック状況が極端に悪化し、ボトルネックとなる場合には、QMLSプロトコルによっても品質が改善されない場合がある。そこで本稿では、そのような状況が慢性的に発生している場合を想定して、ボトルネックリンクを回避する、QMLSマルチキャストツリーの一部を効果的に再構成する方式を提案する。再構成の際には、QMLSプロトコルの特性を考慮した適切な経路選択を行う必要がある。そこで本方式では、経路の遅延に加えQMLSルータ(中継ルータ)の存在を考慮した経路再構成を行うことで、再構成以後に発生するトラヒック変動に対して品質の維持を実現する。これを実現する経路選択評価式の一例を示し、計算機シミュレーションにより提案方式の有効性を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-02-24

中継段数に着目した適応中継マルチキャストツリー再構成手法

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