臭素の酸化還元反応を利用した温度差電池
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概要
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100t以下の低温排熱を電気エネルギーに変換する温度差電池に臭素の酸化還元反応を適用し、その基本特性を検討した。電極に1000m^2/g以上の大比表面積を有する炭素電極を用いて電極特性を評価したところ、比表面積に依らず分極は殆ど差がなかった。また、電解液中に臭素を添加すると電極電位が変化すると共に分極が低下し、臭素の電極近傍への拡散供給を満足させ酸化還元反応を促進するものと考えられる。臭素飽和の電解液と大比表面積を有する電極の温度差電池では、電極間の温度差が59.5℃の場合、開放電圧が140mVに達し、2mA/cm^2以上の電流収得が可能であった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-18
著者
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