有理関数による最小p乗近似とミニマクス近似の関係について
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概要
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フィルタなどの設計においては, 特にミニマクス近似が重要である. 有理関数によるミニマクス近似に関しては, 最良近似に対する特徴づけが必要十分でなされているが, 計算の困難さから, 最小2乗近似で代用されることが多い. しかしながら, 得られた近似がミニマクスの意味での最良近似に比べどれくらい良いかの評価は従来得られていなかった. 本稿では最小p乗近似 (p≥2) の解がミニマクスの最良近似とどれぐらい近いかを理論的に検討し, 以前西が行った線形関数による最小p乗近似の結果を, 有理関数による最小p乗近似に拡張する. 最小p乗近似法の効率的計算法についても検討する. 結果としては最小p乗近似ではp=16またはp=32のときですらミニマクス最良近似にかなり近い結果が得られることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-29
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