Smart MUSIC法の提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
確数の到来信号の特定はレーダーや音響の分野で多くの関心を集めている。MUSIC法(MUltiple SIgnal Classification法)は、この種の問題の解法手段として最も有効なものの一つと考えられている。しかしながら、MUSIC法は受信データの共分散行列の固有値解析およびMUSIC固有スペクトラムの解析を行なうためにかなりの計算時間を必要とする。本報告では、アレイアンテナシステムが電波環境の急峻な変化に対応可能となる程度までこの計算負荷を低減できる新しいSmart MUSIC法(SMUSIC)を提案する。SMUSICでは受信データベクトルの張る空間の基底ベクトルの計算およびこれらの基底ベクトルに対して直交するただ1つのベクトルの計算、およびMUSIC法よりも単純なMUSIC固有スペクトラムの計算を行なうだけである。アルゴリズムの説明後、計算時間および高分解能の点についてSMUSIC法の優れた特徴を数値計算によって示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06