入出力バッファ型ATMスイッチにおける内部輻輳制御の提案
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概要
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本論文では、入出力バッファ型スイッチにおいて、出力バッファの過負荷状態に影響されることなく、入力ポート間で帯域容量配分を保証可能なSTOP/SHAPE/GO(SSG)方式の輻輳制御を提案する。SSG方式では、出力バッファの輻輳レベルに応じて輻輳信号を段階的に発信できるようにし、入力バッファのスケジューラを最低帯域を保証するモードと余剰帯域を消費するモードの2モード構成とする。受信する輻輳信号のレベルに基づいてモード切換を行なうことにより、入力ポート間の帯域保証ができないという従来の問題点を解決し、なおかつ高スループットが維持することが可能である。性能評価の結果、SSG方式は、従来方式の問題点を克服して入力ポート間で最低帯域保証を実現できることを示し、有効性を確認した。さらに、出力バッファにおいて異なるサービスクラスが同一キュー上に多重される環境で、最低帯域のみをサービスするスケジューリング論理にタイムスタンプベースのものを用いると、出力バッファのキュー長の揺らぎを抑えてCBRトラヒックのスイッチ内遅延を改善できることを示した。このように、SSG方式は、入出力バッファ型構成を有する大規模スイッチでQoS保証を可能とする輻輳制御として有効であると考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-09-24
著者
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