TCPのフロー制御/エラー回復制御に関する一検討
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概要
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ATMの発展により、ネットワークの高速化は加速されつつあり、ABRサービスクラスのER(Explicit Rate)モードのような、送受信端末間で少なくともある一定期間は固定的に帯域が確保されるようなサービスも提供されつつある。しかし、トランスポート層における代表的なプロトコルであるTCPは固定的に帯域が確保されるようなネットワークを想定したプロトコルではないため、さまざまな問題が発生すると考えられる。本稿では、そのようなTCPのフロー制御/エラー回復方式の問題点のひとつとして、送信側がセグメントを誤って再送してしまう現象(誤再送)に注目し、誤再送発生の原因、及び、誤再送による性能劣化の度合いについて考察する。また、その性能劣化を防止することのできるフロー制御方式の改良についての提案を行ない、すでに広く普及しているTCPの改良を最小限に留めながら、ネットワークの高速化/高機能化に対応できることを示す。
- 1997-04-09
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