動き補償予測符号化のための動き推定と領域分割の統合処理方式
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概要
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領域分割に基づく符号化法においては, 動き推定と領域分割は, 全発生情報量, すなわち, 予測誤差情報量, 形状情報量, 動ベクトル情報量の和を最小にすることが目標といえる.本論文では, これを実現するため, 領域分割動き補償を目的として, 動的計画法の適用により動き推定と領域分割を同時に行う方式を提案する.提案方式では, まず, 各動ベクトル毎に, 取り得る領域形状パターンそれぞれについて, 発生情報量をあらかじめ見積る.次にこれを利用し, 動的計画法を適用して, 全発生情報量を最小化するように各動ベクトルの領域を決定する.一般動画像を用いた計算機シミュレーション実験により, 本方式が, ブロックマッチング方式や従来の領域分割動き推定方式を上回る効率を有することを示す.
- 1998-10-23