衛星搭載用帯域幅可変FFTフィルタバンクの基本動作特性

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概要

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現行の移動体衛星通信では音声サービスが主であるが、将来のマルチビーム移動体衛星通信システムでは、ユーザは低速な音声から高速データまで必要に応じた伝送速度で衛星にアクセスするため、異なる伝送速度の呼を衛星上で処理する必要がある。本検討では異速度信号処理が可能な非再生型ディジタル中継器構成の検討を行う。非再生型ディジタル中継器には呼毎のフィルタリング機能と周波数変換機器が要求される。その要求機能を実現でき、多チャンネル同一伝送速度の呼の一括分波・合波を効率良く行うことができるFFTフィルタバンクに着目し、同一伝送速度だけではなく、異なる伝送速度の信号処理に適用できる帯域幅可変FFTフィルタバンクを提案する。まず、帯域幅可変FFTフィルタバンクの基本動作原理を述べる。実際にFPGAを用いて提案回路の設計を行い、BER特性を測定する。その結果、良好な信号伝送特性が得られ、提案回路の妥当性が明らかになったので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-12-01

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