S帯移動体衛星通信・放送システムにおける大型アンテナのビーム形成の一検討

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概要

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ASCではS帯における将来の移動体衛星通信・放送システムの研究開発を行っている。この研究開発の一つに、衛星搭載用の10m級大型展開メッシュアンテナの開発がある。本報告では、このアンテナの放射特性の検討例について示す。通信用としては、日本を5つのエリアに分け、各々のエリアをカバーする成形マルチビームを形成し、さらに、周波数再利用を行うため、2ビーム毎に-26dB程度のビーム間アイソレーションをとっている。また、放送用としては、地上の移動体用アンテナの放射特性を考慮した成形ビームを示す。一例として、平面スイッチングアレーアンテナを地上の移動体用アンテナとして想定し、このアンテナの利得が高仰角に比べ低仰角で3dB程度低いことから、このような放射特性を補償するような3dB程度の傾斜を有する成形ビームを形成する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-07-20

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