繊維系密度勾配型電波吸収体の斜入射特性に関する一検討
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概要
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ETCに代表される狭域路車間通信(DSRC)では、システムの信頼性を確保するため周辺構造物等からの電波の乱反射を抑制する必要がある。ETCシステムにおいて、特に重要となる高入射角時での吸収性能を検討するにあたり、繊維系密度勾配型電波吸収体の吸収性能実測結果から、吸収体層を3層構造として材料定数を推定し、さらにその表面に誘電体層を付加した4層構造について、伝送線路理論による解析を行った結果、表面誘電体層の厚さを適切に選定することによりETC仕様で要求される斜入射特性を確保し得ることがわかった。最適厚さの誘電体層と繊維系電波吸収体からなるパネル型吸収体を設計・製作し、アーチ法によりTE波、TM波両偏波の吸収特性を実測した結果、周波数5.8GHz、入射角度0〜47.5度の範囲で、20dB以上の吸収性能が得られていることを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-15
著者
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柏原 一之
三菱電線工業株式会社技術本部総合研究所
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三ツ井 孝禎
三菱電線工業株式会社部品事業本部技術開発部
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細谷 勝宣
三菱電線工業株式会社部品事業本部技術開発部
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工藤 敏夫
三菱電線工業
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芦田 哲哉
三菱電線工業
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細谷 勝宣
三菱電線工業
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柏原 一之
三菱電線工業
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