局所的な下部電離層の擾乱のもとでのVLF電波の伝搬

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概要

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電離層・地表導波管を伝搬しているVLF電波が夜間に急激に変動することがある。これは"Trimpi現象"と称され、ホイスラ波により放射帯の電子が散乱を受け電離層下部まで侵入し、2次電離を生ずることに起因するものと考えられている。理論的には3次元解析が必要である。現在3次元モデルではWait,Poulsen等により基本的に単一モード伝搬を仮定して、摂動法に基づいた解析が行われている。この近似的解法で電離層擾乱の近傍の電磁界散乱を解析するのは合理的ではないと考えられる。著者は2次元モデルではあるが、大圏伝搬路上に擾乱のある場合に有限要素法を適用してこの散乱問題を解き、f=5〜20kHzにつき、Gauss関数型で与えられる種々の擾乱の結果を示す。擾乱の近傍の電磁界は近似解法とは極めて大幅に異なる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-12-13

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