閉磁路サーキュレータの小型化 : 固有値シミュレーションによる温度特性安定化
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概要
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セラミック積層技術により形成された閉磁路サーキュレータは小型化・広帯域化を同時に満たす。しかし、駆動線路の抵抗を小さくする導体形成法が確立されていなかった。導体溶融法を改良して磁性体内に欠陥の無い導体を歩留まりよく形成出来ることを確認した。サーキュレータ磁気回転子の接地側に容量を挿入すると伝達特性の温度変化が抑制できる現象は経験的に知られていた。その現象を固有値を用いたシミュレーションによって解析した。この構造によって、温度範囲 -25°〜 80℃における動作周波数 824 〜 849MHz、20dBアイソレーション帯域26MHz、帯域内挿入損失0.65dBのサーキュレータを従来最小の素子と比較して約50%の容積(5.0x5.0x2.0mm)で実現できた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-05-22
著者
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三浦 太郎
The University Of Manchester School Of Electrical And Electronics Engineering
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三浦 太郎
TDK株式会社基礎材料研究所
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鈴木 和明
Tdk株式会社応用製品研究所
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大波多 秀典
TDK株式会社応用製品研究所
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倉橋 孝秀
TDK株式会社応用製品研究所
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三浦 太郎
Tdk株式会社応用製品研究所
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