入力信号の分割に基づく能動騒音制御の基礎的ー検討
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概要
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近年、騒音を音で制御する能動騒音制御(ANC)が盛んに研究されており、アルゴリズムとしてはFilterred-x LMS法がよく採用されている。本研究では、通常のFiltered-x LMSアルゴリズムと異なり、入力信号の分割に基づく係数更新アルゴリズムを提案する。すなわち、入力信号を二つの成分に分割することで対象のシステムhと誤差経路の伝達関数Cを同時に同定するアルゴリズムである。入力信号ベクトルを適当な係数行列と信号ベクトルを用いて表現することにより、二つの成分に分割する。二つの成分のうち対象のシステムhと誤差経路の伝達関数Cの係数更新式にはそれぞれ一方の信号成分のみを用い、他方は雑音とみなすのである。さらにシミュレーション実験を通して本手法の有効性を検証する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-18