欠陥の定量化と波動解析
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概要
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固体内に存在する欠陥の定量化を意図して, 二つの波動解析とその利用を示した. 一つは力学的先見情報からクラックの大凡の位置が既知の場合, 少ない計測点における散乱波形情報からクラックの長さと傾きを推定するための波動解析である. ここでは, 固体内のクラックによる水中遠方散乱圧力場の積分表現を導き, この表現に高周波近似を導入することにより, クラック長と傾きの近似推定式を得る. 近似推定式の適用範囲を確認した後, クラック長と傾きの推定結果を示す. 他の一つは, 多点で散乱波形情報が得られる場合, 計測散乱波形から欠陥像を再構成するための波動解析である. ここでは, 散乱波の積分表現を利用して散乱振幅と形状特性関数の間の近似積分関係式を導く. この近似関係が特性関数のフーリエ変換と同型であることから, 散乱振幅の逆フーリエ変換により欠陥形状が再生できることを示す.
- 1996-11-21
著者
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