海洋音響トモグラフィーにおいて用いるモデルの評価
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概要
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海洋音響トモグラフイーは, 海洋音速場の音速変動成分を推定する. その際, 音速変動量を直交関数展開し, 展開の次数を制限するいわゆるモデル化を行う. 推定に際して, そのモデルがどの程度の誤差を持つか, また, 推定に用いるパラメーターの値を算出するためにもモデルの誤差評価が必要である. 本稿ではモデルの評価法を示すとともに, 展開関数として水平方向に矩形関数を, 鉛直方向に経験的直交関数をとり, 「最適展開係数」という概念を導入し評価を行った. その結果, 各展開関数の誤差の大小関係や, モデルの誤差の大きさ, 鉛直モードの実質的な必要数等の重要な情報を得ることができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-29
著者
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賀谷 彰夫
沖電気工業
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賀谷 彰夫
沖電気
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新家 富雄
システムインテック
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鴨志田 隆
沖電気工業株式会社
-
鴨志田 隆
海洋研究開発機構
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伊藤 隆夫
沖電気工業株式会社 研究開発本部 電子通信システム研究所
-
新家 富雄
沖電気工業株式会社
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