海底反射音線の鞍部点法による近似解析
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概要
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本研究においては, 海底による反射音場を表す積分表示式中の反射係数を位相項に含め, 孤立鞍部点法を適用して積分を近似評価することにより, 海底においてビームシフトを伴う反射音線解を導出した. また, 2重鞍部点法を用い, 2種類の音線によって形成される火線近傍においても有効な一様漸近解を導出した. 音場を表す積分を直接, 数値積分することにより求めた基準解及びラティラル波と幾何音線的な全反射波の組合せによる表示式と比較することにより, ここでの近似解析法の有効性を明らかにした. さらに, パルス波入射時の時間領域解析を行い, ビームシフト現象を物理的に明らかにするとともに, 2つのビームシフトしたパルス波の到達時間差より, 海底媒質の音速を特定する方法を提案した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-29
著者
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