コンピュータブリッジにおけるアブダクションの応用
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概要
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コンピュータブリッジにおいて,自分とダミーの手だけを見てまともなプレーをするプログラムは未だ発表されていない。これに挑戦する第一段階として,相手の手にある絵札を推論する方法について提案した。これは,ビットやリードの観察からアブダクションにより各プレーヤーの手に関する仮説を生成し,その仮説の中から条件に合うものを選択し利用する手法である。この過程を制約論理プログラミングを用いた独自の方法で実現した。同じ問題を扱った従来の研究では,演繹的な手法を使っていたので,エキスパートの知識を前提とせざるを得ず知識獲得に難点があったが,ここではアブダクションの考え方を応用し,初歩的知識を使えるようにした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-12