FeCoNi/Cu人工格子薄膜の耐熱性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
GMR材料のMRヘッドへの応用の際、プロセス中の温度上昇や動作時の温度上昇によるダメージを防ぐため、熱劣化のメカニズムを解明し、改善を図る必要がある。本研究では、反強磁性結合をもつ人工格子GMR材料における耐熱性の評価、および耐熱性改善のための材料を検討した結果、熱処理によってMR比は導体層厚に敏感に依存し、熱処理でおこる拡散の微小な層厚変化も影響を与えることがわかった。また、実用的なMR-H特性を持つFeCoNi, Cuは耐熱性が低いため、磁性層をCo-richにし、Cuを20%添加することで耐熱性を30%向上させることを見出した。また、導体層に非固溶のAgを5%添加することで耐熱性を300℃まで改善させることを見出した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-25
著者
-
林 和彦
ソニー中研
-
林 和彦
ソニー(株)中央研究所
-
岡部 明彦
ソニー(株)中央研究所
-
根来 陽一
ソニー中央研究所
-
香川 潔
ソニー中央研究所
-
鹿野 博司
ソニー中央研究所
-
鈴木 淳子
ソニー(株)中央研究所
-
鹿野 博司
ソニー(株)中央研究所
-
香川 潔
ソニー(株)中央研究所
-
根来 陽一
ソニー(株)中央研究所
-
矢追 俊彦
ソニー(株)中央研究所
-
岡部 明彦
ソニー
-
矢追 俊彦
ソニー(株)
-
岡部 明彦
ソニー(株)
関連論文
- 1)FeRuGaSi合金薄膜の軟磁気特性(録画研究会)
- FeRuGaSi合金薄膜の軟磁気特性
- スピンバルブ膜の熱劣化TEM解析
- 反強磁性Rh-Mn/強磁性積層膜の結合磁界
- スピンバルブ素子の動作線形性
- FeCoNi/Cu人工格子薄膜の耐熱性
- スピン注入メモリの試作
- ETFヘッドのノイズおよび記録再生特性
- 走査型磁区観察顕微鏡の作成とヘッド観察
- スピン注入型MRAMの実現を目指して
- MRAM技術とスピン注入メモリー
- 非磁性酸化反射層を用いたスピンバルブ膜
- 磁気力顕微鏡(MFM)によるトラックエッジの解析
- 高Bs FeAlN/NiFeZrN膜の軟磁気特性
- PtMnスピンバルブ膜の規則化熱処理過程のTEM解析
- CoPtCrバイアス膜のTEM解析
- 2a-SD-2 アモルファス合金の磁化・キューリー点の添加元素効果
- PtMnを用いたスピンバルブ膜の熱劣化現象
- PtMnスピンバルブ膜の熱安定性
- スピンバルブGMR効果の熱劣化機構
- NiFe/NiO交換結合膜の界面構造
- 微細NiFe/Al_2O_3/Co接合素子の磁気トンネリング効果 (多層膜・人工格子・グラニューラー)
- 微細NiFe/Al_2O_3/Co接合素子の磁気トンネリング効果
- 31p-PSA-33 82Ni-Fe/Al-Al_2O_3/Co強磁性トンネル接合における磁気抵抗効果 : 磁気抵抗の温度および印加電圧依存性
- 3a-YD-10 微細NiFe/Al_2O_3/Co接合素子の磁気トンネリング効果(3aYD 磁性(薄膜,人工格子),磁性)