3次元ボロノイ図を用いた胸部CT像からの肺葉収縮の定量化
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概要
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本稿では3次元胸部X線CT像を用いて, 肺葉, あるいは肺区域の収縮を定量化する手法を提案する. 悪性の腫瘤 (とくに腺がん) では, 腫瘤周辺の組織が腫瘤に引き寄せられる現象 (集束) が見られることが多い。 これにより, 血管や気管支が腫瘤に向かって走行するようになる現象や, 腫瘤が存在する肺葉が収縮する現象が見られる. これまで血管の集束の程度を定量化する研究は行われているが, 肺葉の収縮の程度を定量化する研究は報告されていない. そこで本研究では, 血管領域を細線化した図形を3次元ボロノイ分割を行う際の母点としてボロノイ領域を求めることにより, 肺葉の収縮の程度を定量化することを試みる。 本手法を胸部X線CT像23例に適用したところ, 提案する特徴量と集束の程度の間に相関が確認された. これにより, 提案する特徴量が良悪性鑑別に有効であることが示された.
- 2001-05-11
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