マイクロプログラムの静的変換による記号処理システムの移植とその性能評価
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概要
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過去の計算機のソフトウェア資産を継承する方法として, 対象の計算機命令を現代の計算機でエミュレーション実行する手法が知られている.このうち, 対象のプログラムバイナリーを事前に変換して実行する静的変換方式は, 変換後の実行性能はよいが, アプリケーションプログラムごとに個々に変換する必要があった.今回, マイクロプログラム制御のCPUを備えた記号処理専用計算機のマイクロプログラム部をC言語に静的に変換することで, この計算機のハードウェアそのものを再現し, この上のプログラムのすべてをUNIX計算機で実行可能とした.高いエミュレーション性能に加えて, Cに変換したことで異なったアーキテクチャの計算機でエミュレーションを実行することが容易となった.本論文では, 静的変換手法について述べ, 得られたシステムの静的, 動的の性能評価を通して, マイクロプログラムの静的変換手法の有効性を明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-01
著者
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