ウェーブレット変換を用いた胸部X線画像の強調(次世代医用画像技術論文特集)
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概要
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胸部X線画像を読影し診断をする医師を支援するため, 画像の強調による鮮鋭な画像の提供が求められている.本来, 胸部の構造上の問題から, X線の透過量の多い肺野部と透過量の少ない縦隔部とがあり, 必然的に1枚のX線画像の中にコントラストの大きく異なる部分が存在する.したがって, 画像強調を行っても現状の画像強調では画像全体に同じ強度の強調が行われるのみで読影像として望ましい強調結果が得られにくい.この問題の解決のため, ウェーブレット解析[1]の基底の局在性と多重解像度構造を利用して肺野部, 縦隔部の両部分に有効な強調手法を提案する.更に, 将来の自動化を想定して, パラメータ設定を必要としない手法とする.また, この手法を適用した結果を示し, 画像の部位別の強調の結果として画像全面にわたっての読影しやすい状態が得られること, また, 反面, 手法適用による局所的な雑音の増加, アーチファクトの発生などの問題を生じないことを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-01-25
著者
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