可変形状の領域分割動き推定方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
方形ブロック分割に基づく符号化法では,異なる領域が混在するブロックにおいて符号化効率が低下するという問題がある.この問題を回避する上で有望な領域分割に基づく符号化法においては,動き推定と領域分割は,全発生情報量,すなわち,予測誤差情報量,形状情報量,動ベクトル情報量の和を最小にすることが目標といえる.従来の分離統合などに基づく動き推定領域分割方式は,この点から,十分な最適性を有しているとはいえない.そこで本論文では,領域分割動き補償予測の最適化を目的とし,動的計画法の適用により,動き推定と領域分割を同時に行う方式を提案する.提案方式では,まず,各動ベクトルごとに,とり得る領域形状パターンそれぞれについて,発生情報量をあらかじめ見積もる.次にこれを利用し,動的計画法を適用して,全発生情報量を最小化するように各動ベクトルの領域を決定する.一般動画像を用いた計算機シミュレーション実験により,本方式が,ブロックマッチング方式や従来の領域分割動き推定方式を上回る性能を有することを示す.本研究は,画像の種類に効率が大きく左右されると指摘されてきた領域分割符号化法の一般的適用法の確立の一助となることが期待できる.
- 1999-11-25
論文 | ランダム
- アミノ酸施用がトウモロコシの窒素吸収に及ぼす影響と菌根菌接種効果 : 梅干調味廃液を用いた酵母培養によるアミノ酸液肥利用の可能性
- IRF-1と癌 (特集 癌遺伝子と癌抑制遺伝子) -- (細胞周期と癌遺伝子・癌抑制遺伝子)
- 冠状動脈3枝病変を伴った84歳の腹部大動脈瘤患者の治療経験
- 小児期甲状腺癌の肺転移 (小児がんと血液疾患トピック)
- じん肺患者の入院日数の経年的変動に関する研究