ホットスポット環境におけるBluetoothの性能について
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概要
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本論文では, 無線システムのシミュレーションを用いたBluetoothシステムの性能評価について論じる.ここで対象とするのは, ピコネット間の干渉により性能が制限されるホットスポット環境でのBluetoothヘッドセットの性能評価である.ユーザ当りの呼量に対するスループットの評価に加えて, ホッピング周波数による影響, 送信周波数精度による影響, 伝搬特性及び誤り訂正符号(FEC)がそれぞれどのようにシステムの性能に影響を与えるかを評価する.更に, 本論文ではHV3及びHV2リンクの性能と, そのリンク性能評価結果をシステムシミュレーションに導入するためのインタフェースについて述べる.このインタフェースは, BluetoothのようにSNR性能とSIR性能が極端に異なるシステムのために設計されている.シミュレーション結果から, ホッピング周波数の数と電波伝搬環境がシステム性能に重要な影響を与えることがわかった.一方で, 送信出力の精度はほとんど無視できるほどの影響しか与えない.また, SCOリンクパケットに関しては誤り訂正符号を用いると特定の環境下ではシステム性能が劣化することがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-04-01