端末におけるサービス品質保証方式の提案と評価(<小特集>ネットワークソフトウェア)

概要

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ワークステーションやパーソナルコンピュータといった端末でのサービス品質(QoS)は, 動画や音声といった連続メディアを扱う場合だけでなく, QoSが要求される通信にもおいても重要である. 従来提案されている方式では, オペレーティングシステムにおける処理単位であるプロセスを周期的に割り当てることで, QoSに対応している. しかし, プロセスを周期的に割り当てるだけでは周期から外れたデータ処理の発生に即座に反応できず応答性が低下する. 本論文では, QoS保証方式としてプロセスの割当てを周期及びデータ処理要求の発生を通知するイベントという二つの条件を用いてプロセス割当てを制御するイベントスケジューリング方式を提案し, 提案方式についての実装, ネットワーク接続による評価を行った. その結果, 本方式によるオーバヘッドは十分小さく, 実用に耐えるものであることを確認した. また, ネットワークを使用する複数のアプリケーション動作時でも, 安定したトラヒックの発生が可能なことを示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-05-25