面型画像処理言語の提案 : 点集計型演算に基づく並列画像処理用言語2DC
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概要
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現在画像処理アルゴリズムの研究は多くの場合、Cのような汎用言語が使われ、画像の各画素に対する処理の形で記述されている。しかしそもそも画像はその各画素よりも、画素の集合体である画像自身に意味があり、画像処理アルゴリズムは本来この画像全体を一つのオペランドとした演算、いわゆる「面型画像処理」に基づいて記述されるべきである。面型画像処理の目標は画像処理アルゴリズム記述の簡潔化、簡易化にあると同時に、画像処理ハードウェアを構築する際の指針となるような、画像処理の基本演算子の発見である。本稿では、Image Algebraを拡張した点集計型演算と呼ぶ新たな面型画像処理方式、及びC言語をベースとした点集計型演算に基づく画像処理言語2DC(Two Dimensional C)を提案し、また多数の画像処理アルゴリズムの2DCによる記述例から、その有効性を評価する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-23