cDNAマッピングのためのマッチング連鎖アルゴリズム
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概要
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論文では、新しいcDNAマッピングを効率的かつ正確に行えるアルゴリズムを提案する。このアルゴリズムでは、接尾辞木などを利用して得ることができるMUM (maximal unique match)あるいはMRM (maximal rare match)と呼ばれる配列間のマッチング(共通文字列)の集合の中から最適な部分集合を選ぶ、というマッチング連鎖問題というものを解くことによって、cDNAマッピングを行う。このマッチング連鎖問題に対しては、マッチングの数をkとすると、マッテング間の重なりを考慮しない場合であれば、O(k log k)時間のアルゴリズムが知られているが、重なりを考慮した場合にはO(k^2)時間のアルゴリズムしか知られていなかった。本論文では、これに対し、O(k log k)時間のアルゴリズムを提案する。更に、このアルゴリズムをマウスにおける実際のcDNAマッピングの問題に適用し、専門家によるマッピングと比較した場合、95%以上の精度と97%以上の再現率が得られることを示した。
- 2003-09-18
著者
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