2種類のECNマーキングによるTCP RenoとHS TCPの公平な転送の実現(アクセスネットワーク,ホームネットワーク,IPv6,インターネットの品質制御技術,及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在,データを転送する際,トランスポート層のプロトコルとしてTCpが使われ,TCP Renoのバージョンが最も広く利用されている.しかし,ネットワークのブロードバンド化が進み,大きなデータをより速く転送する必要性が高まるが,TCP Renoにおいて高速データ転送を行った場合には,帯域を効率よく利用できないという問題が指摘されている.そこで,広帯域リンクを有効に利用するHS TCPが提案された.しかし,HS TCPはTCP Renoと同一リンク上に混在した場合,TCP Renoよりも帯域を効率よく利用するため,各フローの獲得帯域に不公平が生じてしまう.そこで,この問題を解決するため,本論文では,ネットワーク内のルータとエンド端末が連携することにより,TCP RenoとHS TCPの獲得帯域の公平性を実現する提案を行う.具体的な手法として,ネットワーク内のルータでパケットにマーキングをし,エンド端末に幅綾の発生を通知するECNを2種類に増やし,HS TCP への幅綾制御の頻度を増やしている.さらに,提案方式についてはコンピュータシミュレーションによる評価を行い,提案方式が有効であることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-05-14
著者
-
秦野 智也
慶應義塾大学理工学部:日本電信電話株式会社nttアクセスサービスシステム研究所
-
廣瀬 史明
慶應義塾大学理工学部
-
福原 政彦
慶應義塾大学理工学部
-
廣瀬 史明
慶意義塾大学理工学部
-
福原 政彦
慶意義塾大学理工学部
-
秦野 智也
慶意義塾大学理工学部
-
重野 寛
慶意義塾大学理工学部
-
岡田 謙一
慶意義塾大学理工学部
関連論文
- Diffserv網における公平な帯域分配のためのマーキング手法(ネットワーク品質・制御)
- Diffserv 網における公平な帯域分配のためのマーキング手法
- TCP Renoとの公平性を意識した広帯域データ転送のためのTCPふくそう制御機構(ネットワーク)
- 2種類のECNマーキングによるTCP RenoとHS TCPの公平な転送の実現(アクセスネットワーク,ホームネットワーク,IPv6,インターネットの品質制御技術,及び一般)
- TCP Renoとの公平性を意識した高速転送のためのTCP輻輳制御機構(IPバックボーンネットワーク,フォトニックネットワーク及び一般)
- DiffservネットワークにおけるECNを用いた受信者主導の輻輳制御方式(セッション4:ネットワーク)
- Differvネットワークにおける帯域割当の公平性を向上させるTCP輻輳制御機構