WDMネットワークにおける分散型経路制御方式の評価(IPバックボーンネットワーク,フォトニックネットワーク及び一般)
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概要
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WDM技術の高速データ通信への適用形態として、データ通信要求の発生時にノード間で光パスを設定し、データ通信を開始する方式が考えられている。一方、各ノードが自律的に光パスを設定する分散環境を対象とした光パス設定に関する研究では、ネットワーク内の各リンクにおける波長利用情報を収集し、収集した波長利用情報に基づいて光パスの経路および波長を選択するための様々なアルゴリズムが提案されてきている。これらのアルゴリズムでは、光パス設定を効率良く行うためには波長利用情報を正確かつ詳細に収集する必要がある。その一方で、光パス設定時の波長予約方式として、光パスの受信ノードから送信ノードに向けて波長を予約するバックワード型波長予約方式が考えられている。バックワード型波長予約方式を適用した場合、送信ノードから受信ノードまでの各リンクの波長利用情報をオンデマンドで収集するため、経路選択時にはリンク利用情報を正確かつ詳細に収集することなく効率良く光パスを設定できる可能性がある。本稿では、リンクの波長利用情報を収集する役割を波長予約方式に移すことにより、送信ノードにおける経路選択のために交換すべきリンク利用情報の検討を行った。その結果、フォワード型波長予約方式での結果とバックワード型波長予約方式での結果とを比較すると、バックワード型波長予約方式ではリンク利用情報の交換頻度を抑えつつ、光パス設定時の棄却率が劣化しないことを明らかにしている。
- 2003-07-11
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