スタンバイ用制御弁式鉛蓄電池における早期容量低下のメカニズム及び対策(電池関連技術,一般)
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概要
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制御弁式鉛診電池において、低率放電で放電深度が浅い放電を繰り返した場合の早期容量低下(PCL:Premature Capacity Loss)現象と容量低下に影響を与える因子を調査した。それらの結果を元に対策の検討を行った。電池調査から次の結果を得た。(1)容量低下と放電後内部インピーダンスの上昇が対応する。(2)容量低下電池は、放電前休止時の硫酸の拡散が遅い。(3)PCL発生電池の放電部位は正極格子/活物質界面に集中している。これらから、制御弁式鉛蓄電池が低率かつ放電深度が浅い放電を繰り返された場合に起こるPCL発生メカニズムを推定した。その結果から、正極活物質内の硫酸イオンの拡散を良くすることと、格子/活物質界面の密暮改を向上させることが、PCLを防止するのに有効と考えられる。その対策として熟成条件を変更した電池は、短期評価方法で70サイクル(3ヶ月に一度停電が入るとして1 7.5年相当)以上進んでも容量低下しないことを確認した。同試験条件では、従来品は約15サイクルで容量低下する。
- 2004-01-16
著者
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吉山 行男
新神戸電機(株)電池技術開発所
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柴原 敏夫
新神戸敵機(株)電池技術開発所
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小澤 昌也
新神戸敵機(株)電池技術開発所
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吉山 行男
新神戸敵機(株)電池技術開発所
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福田 峰樹
新神戸敵機(株)電池技術開発所
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小澤 昌也
新神戸電機(株)電池技術開発所
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柴原 敏夫
新神戸電機(株)電池技術開発所
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福田 峰樹
新神戸電機(株)電池技術開発所
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