ナノ構造制御によるLa-Mg-Ni系新規合金の開発
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概要
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水素吸蔵合金を負極材料とするニッケル-水素二次電池において,現行の希土類系ベースであるLaNi_5型合金を使用した場合には容量的に限界に達しつつあり,これ以上の高容量化は望めない状況である.電池の更なる高容量化のためには新規合金の開発が必須となっている.そこで高容量の新規合金を探るべく,La-Mg-Ni系に着目した.その結果,化学量論組成で新たな結晶構造を有する3種の新合金La_2MgNi_9,La_5Mg_2Ni_<23>,La_3MgNi_<14>を見出すことに成功した.これら3種の合金系は現行合金よりも優れた水素吸蔵特性を示し,特にLa_5Mg_2Ni_<23>系においては放電容量が410mAh/gと現行合金の1.3倍の容量を示すことがわかった.これらの合金での結晶構造はAB_5ユニットとAB_2ユニットの積層により構成される超格子構造を有することも明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-01-10
著者
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