超高分解能エスパアンテナ(移動通信ワークショップ)
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概要
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エスパアンテナはバラクタとパラサイト素子からなる簡易なハードウェア構成のアナログ可変指向性アンテナである.高周波ポートが1系統のみであるため低コスト低消費電力のアダプティブ動作が期待できる.しかしその反面,構造が簡易であるがゆえにデジタルビーム形成アレーアンテナのような高機能な信号処理は不可能であると考えられてきた,ところが,最近の研究努力によりエスパアンテナにおいても工夫次第ではMUSICやESPRITといった超高分解能方向推定が動作できる可能性があることがわかってきた.すなわち,「リアクタンスドメイン信号処理」の考え方を導入することによりアレー信号ベクトルや信号共分散行列が得られ,部分ベクトル空間の手法が適用できる.また,リアクタンス空間からエレメント空間への変換演算によりサブアレー空間平均の手法も適用できる.とくに,正六角形配置の7素子エスパアンテナでは合同の菱形対が3組存在することに着眼し,これらのスライド不変性/回転不変性を駆使すれば,同時に到来するコヒーレントな複数波を個々に分離して検出することもできる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-02-26
著者
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