高過給ディーゼルエンジン搭載ダンプ車の坂道発進性改善 : CAEによる発進時の粘り感に関する解析と考察
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概要
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コモンレール式K13C (L6/13liter)インタークーラターポエンジン(TIエンジン)のダンプ車搭載を目的に坂道発進性改善を行った。まず実車実験により、同格馬力の20L V8無過給エンジン(NAエンジン)とTIエンジンとを用い、坂道発進時の「粘り感」について検討した。次に発進操作を加味したシミュレーションにより、NAエンジン並の発進フィーリングを得る為のTIエンジンの極低速トルク特性を検討した。その結果、極低速回転域が、左下がりのトルクカーブで有りながらも、コモンレール方式がターポレスポンスに優れる特徴を生かす事に注目し、勾配に応じてガパナ特性を変える坂道発進補助装置を考案した。このシステムは、既存のESスタートシステムとエンジンガバナを協調させ、半クラッチ中は適切な***回転とガバナ感度を選択し、エンジン回転落ちを抑止する。そして発進後のシフトアップ時に従来の特性に戻す。この新システムを搭載したK13CダンプトラックはNAエンジンと同等の発進性を備える事が出来た。
- 2003-05-20
著者
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