バイオメトリックス検索照合システムの性能モデル(情報セキュリティ応用)

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概要

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バイオメトリックスを用いた認証システムを構築する際には,システムとしての推定性能が,必要とされる照合精度や応答速度の目標性能を満たしているかの検証が必要である.そのためには,認証システムの性能を定量的に求めることのできるモデルが必要である.検索照合(1対N照合)を用いた認証システムの性能は,1対1照合による認証システムのそれとは異なり,誤非合致率や誤合致率だけでなく,検索回数分布や検索打切り回数によって変化する.本論文では,検索回数分布を考慮して,検索照合システム全体としての性能を求めるモデルを構築する.また,検索回数分布が異なる,筆者らが提案する検索照合アルゴリズム(高速検索)及び,一般的な線形検索アルゴリズムを照合性能モデルに適用することにより,それらの検索回数分布,検索打切り回数,登録データ数による検索照合性能への影響を明らかにする.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-06-01

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