超音波画像における心筋壁厚変化率の検出法(超音波)
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概要
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本論文では,超音波画像から心筋壁厚変化率を安定に検出する手法を提案する.心筋の壁厚変化率は心機能評価において有用な指標である.超音波診断装置で得られる心臓画像では,心外膜輪郭がふめいりょうである場合が多いため,画像のエッジ情報に基づいて抽出された心内服及び心外膜輪郭から壁厚変化率を算出する手法では十分な精度が得られない.提案手法ではまず,従来の心内膜自動抽出法[12]をもとに,輪郭近辺の画像パターンの類似度も考慮に入れた動的輪郭モデルにより心内服輪郭を抽出する.その後,心筋部分の正規化画像と前フレームでの心筋部分のテンプレート画像との類似度が極大となる心筋壁厚パラメータを探索することにより,壁厚変化率を算出する.正規化画像は心筋壁厚パラメータによって定められる心筋領域の形状を正規化することで生成する.エッジ情報をもとに心外服輪郭を抽出することは行わず,心筋壁厚パラメータ空間内の探索により心筋の変形を検出するため,安定性良く心筋壁厚変化率を検出することが可能である.シミュレーション画像と実画像における評価結果により提案手法の有効性を示す.
- 2004-01-01
著者
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