数種のゲルの結合水
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
種々のゲル生成物質すなわち寒天, k-カラギーナン ワキツーコーンスターチ,ゼラチン,卵アルブミンおよびカードランから調製された種々の含水量(99〜70%)のゲルについて10℃および30℃においてプロトン緩和時間T_1およびT_2を測定し、これから結合水量および相関時間を推定した.その結果,寒天で結合水量はいもばん高く(0.6〜1.0gH_2O/g dry matter(DM)),つづいてカードラン,卵アルブミン,k-カラギーナン(0.07〜017g H_2O/g DM)そしていもばん低いのほワキシーコーンスターチとゼラチン(0.03〜0.1g H_2O/g DM)であった. 10℃でのこれらの量は30℃におけるそれらに比べて, 親水性ゲルでは高く疎水性ゲルでは低かった.以上の結果から, 疎水結合を生じるといわれるカードランゲルは他の親水性ゲルと著しく異なる挙動を示すことがわかった.
- 社団法人日本家政学会の論文
- 1991-08-15
著者
関連論文
- 真空調理法が鶏ささみ肉の物性および食味特性に及ぼす影響
- 真空調理法がスルメイカの物性および食味特性におよぼす影響
- 電解水で炊いた炊飯米の性状と米の浸漬状態
- 真空調理法における鶏肉の特性とプロトン緩和
- 高齢者用食品試験法で得られる液状食品に関する力学物性パラメータの物理学的意味
- 米飯のプロトンスピン - スピン緩和時間と官能検査値の関係
- 食品中の水の動態と結合水量
- 近赤外分光法による食物繊維の水分含量と単分子層吸着水量の推定
- カルシウムイオンで誘起されたアルギン酸ゲル中の水のプロトンの緩和挙動
- 食品成分と水との相互作用
- プロトン核磁気緩和測定を用いた食物繊維の水和と官能基
- パルスNMR法による小麦ふすまおよび米の吸水過程の追跡
- 食物纎維の水分収着特性
- パルスNMR法および収着等温線法を用いた水溶性食物纎維の結合水
- 水溶性植物繊維水溶液の貯蔵中における濁りの出現
- 数種のゲルの結合水
- ドーナツの吸油量に影響する要因 : ドウの配合と大きさの影響
- ドーナツ調製時の油脂の動きに関する一考察
- 調理時の食肉脂質の消長に関する一考察
- 鶏卵および再構成凍結乾燥卵の水分活性
- 食品中の水(平成元年度〔日本家政〕学会賞受賞記念論文)
- パルス NMR および吸着等温線による 6 種の糖の結合水
- 食品素材を加熱処理した際に変化するプロトン緩和挙動の特徴
- 炊く(台所の化学)
- パルスNMRによる非イオン界面活性剤含有O/W型エマルジョン中の水の状態の研究
- 食品からの水分の蒸発を簡易に測定する方法-2-水溶液系及び含水固体系への応用
- パルスNMRとその食品研究への応用
- マイクロ波加熱による乾燥全卵・卵アルブミンの膨化現象と練生地成分の変化
- マイクロ波加熱したタンパク質練生地の水和特性
- 調理科学講座6 食成分素材・調味料 橋本慶子, 島田淳子編, 朝倉書店, 定価3,296円, 1993年8月発行
- "食物科学のすべて" P.M.ゲイマン,K.B.シェリントン共著 中濱信子監修, 村山篤子, 品川弘子共訳, マグロウヒル, 定価2,900円, 1993年3月発行
- マイクロ波加熱による硬化過程
- 電子レンジと恒温乾燥機で熱処理したでんぷん食品の水和モデル
- 電子レンジと恒温乾燥器で熱処理したでんぷん食品の水和モデル
- マイクロ波照射による卵液の非伝熱的変化-4-膨化およびゴム化現象を起こす水分含量について
- マイクロ波照射による卵液の非伝熱的変化-3-卵のゴム化現象について
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-9-マイクロ波の特殊効果の検討
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-9-マイクロ波の特殊効果の検討
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-6-でんぷん-脂肪酸メチル複合体の生成
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-6-でんぷん-脂肪酸メチル複合体の生成
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-5-油脂抽出率の変化と試料の水分
- マイクロ波加熱による食品の硬化現象について-5-油脂抽出率の変化と試料の水分
- 高知市およびその近郊の家庭における魚介類の調理状況
- 高知県室戸沖の海洋深層水から調製した塩の水分収着挙動
- レンテミンによる米の油脂構成脂肪酸組成の変化
- 脂質を用いた生体膜モデル
- 国際家族年への日本家政学会の取り組み : 2. 表彰式に出席して
- 菓子の水分活性(資料)
- 家政学デ一タベ一ス利用の手引き(第10回: 『家政学文献索引デ一タベ一ス』入力委員の方々の紹介)
- 大豆油の不飽和脂肪酸の異性化
- 20種の市販マ-ガリンのtrans型不飽和脂肪酸の定量と脂肪酸組成
- 国際家族年を振り返って(国際家族年にあたって)
- -20°Cにおける不凍水の測定法の開発とその糖類溶液への応用