脂漏性角化症を合併した肺腺癌の1例

元データ 2004-10-20 日本肺癌学会

概要

背景.Leser-Trelat徴候は内臓悪性腫瘍に伴う皮膚徴候の1つであり,脂漏性角化(老人性疣贅)が短期間に急速に増加・増大をきたした場合,内臓悪性腫瘍が存在する可能性を示唆する重要な皮膚所見とされている.症例.67歳,女性.細気管支肺胞上皮癌が発見される約4ヶ月前より体幹を中心に脂漏性角化の増加・増大を認め,Leser-Trelat症候群と考えられた.その後胸部X線写真上の異常陰影に対して,左B^3bより経気管支肺生検を施行し腺癌と診断した.外科にて左上葉切除術が施行され,組織学的には,ムチン産生性の細気管支肺胞上皮癌の像であった.結論.脂漏性角化症は日常診療上しばしばみられるものであるが,皮疹の変化の注意深い観察が,悪性腫瘍の早期発見につながるものと考えられた.

著者

坂東 政司 自治医科大学呼吸器内科
杉山 幸比古 自治医科大学呼吸器内科
坂東 政司 自治医科大学 呼吸器内科学 教室
大野 彰二 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
辻田 章博 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
小林 晃 自治医科大学呼吸器内科
大野 彰二 自治医科大学呼吸器内科
大野 彰二 自治医科大学 内科学 講座 呼吸器内科学 部門
杉山 幸比古 自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
杉山 幸比古 自治医科大学
坂東 政司 自治医科大学 内科学講座 呼吸器内科学部門

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