S状結腸癌多発肺転移巣と鑑別を要した胸膜直下肺内リンパ節の1例

元データ 1998-10-01

概要

症例は70歳の女性で、結腸癌手術の術前に胸部CTにて多発結節影を指摘された。結節影は左右計7個あり、結腸癌肺転移と考えられた。原発巣手術後に当科に転じた。両側開胸下に観察すると腫瘤はいずれも径1cm以下で、右B5周囲のリンパ節であった1個を除いて全て胸膜直下に存在し、その表面に炭粉沈着を示していた。病理学的には6個が胸膜下肺内リンパ節で他の1個は肺門リンパ節であった。悪性所見は全く認められなかった。肺内リンパ節が胸膜直下に発現することは希で、画像上癌の肺転移との鑑別は困難である。本症例のごとく画像上指摘される多発性の全病巣が反応性肺内リンパ節であるような症例は報昔されておらず転移性腫瘍の治療方針上参考とすべき知見と考え報告した。炭粉沈着が特徴であるから本症の検索には胸腔鏡下の検索が好適であろう。

著者

高木 正之 聖マリアンナ医科大学病理
横手 薫美夫 聖マリアンナ医科大学 呼吸器外科
山手 昇 聖マリアンナ医科大学第3外科・小児外科
長田 博昭 聖マリアンナ医科大学東横病院呼吸器外科
島田 厚 聖マリアンナ医科大学呼吸器外科
高木 正之 聖マリアンナ医科大学 整形外科学
高木 正之 聖マリアンナ医科大学 腎臓高血圧内科
小島 宏司 聖マリアンナ医大呼吸器外科
山手 昇 聖マリアンナ医科大学 心臓血管外科
山手 昇 聖マリアンナ医科大学心臓血管外科
横手 薫美夫 聖マリアンナ医大胸部外科
長田 博昭 聖マリアンナ医科大学 呼吸器・感染症内科
小島 宏司 聖マリアンナ医科大学第三外科教室
Yamate Noboru Department Of Pharmacy St.marianna University School Of Medicine
小島 宏司 聖マリアンナ医科大学呼吸器外科
長田 博昭 聖マリアンナ医科大学

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