特異な組織反応を示した胸腺セミノーマの2例

元データ 1992-12-20 日本肺癌学会

概要

生体側の著明な二次反応の為に本来の腫瘍像が不明瞭となった胸腺セミノーマの2例を経験したので報告する.症例1は35才男性.検診で縦隔腫瘍が疑われ入院となった.胸部CTで前縦隔に嚢腫を認め胸腺全摘術を施行した.腫瘍は胸腺から発生した単胞性嚢腫で, 組織像はラングハンス型巨細胞を混じた多数の類上皮性肉芽腫が主体を占めていたが, それに接して明るい胞体を有するセミノーマ胞巣が認められた.症例2は27才男性.顔面浮腫を主訴とし, 某病院より前縦隔の巨大腫瘍と診断され, 手術目的で当院に紹介入院となった.しかし, 入院時すでに顔面浮腫はなく, 胸部X線写真では腫瘍は著明に退縮していた.この間, 全く投薬は受けていない.結局は完全退縮には至らず手術を施行した.腫瘍は胸腺から発生した充実性腫瘍で胸腺と共に摘出した.組織像は線維性組織が大部分を占めていたが, 僅かにセミノーマの胞巣が島状に認められた.

著者

内田 雄三 大分医科大学第2外科
横山 繁生 大分医科大学第一病理
葉玉 哲生 大分医科大学第2外科
近間 英樹 大分医科大学第2外科
田中 康一 大分医科大学第2外科
近間 英樹 大分医大第二外科
横山 繁生 大分医科大学腫瘍病態制御講座(第一病理)
岡田 秀司 大分医科大学第二外科
岡田 秀司 大分医科大学 腫瘍病態制御講座
葉玉 哲生 大分医科大学
横山 繁生 大分医科大学検査部病理
田中 康一 大分医科大学第2内科
横山 繁生 大分医科大学医学部中検病理
内田 雄三 大分医科大学 外科第二
岡田 秀司 大分医科大学 外科第二
近間 英樹 大分医科大学 外科第二
横山 繁生 大分医科大学中央検査部病理
田中 康一 大分医科大学 外科第二

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