浅海域音場解析のための放物型音波伝搬モデルの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
放物型音波伝搬モデル(PEモデル)は, 浅海域のように水平方向に媒質の特性が大きく変化する環境において有効なモデルである。筆者らは, Collinsの提案したsplit-step Padeアルゴリズムを用い, PEモデルを開発した。Collinsの方法と異なる点は, 1)初期音場を実音源と鏡像音源で生成される鉛直音場とした点, 2)鉛直方向の差分にGreeneの提案した(Δz)^4の精度の差分公式を適用した点, 3)海底境界に関してMcDanielとLeeの音圧, 粒子速度の連続性を考慮した差分公式を適用した点である。この手法を用いて計算した結果, 成層媒質ではノーマルモードとほぼ一致し, 非成層媒質では差分刻み幅を細かくしたClaebout PEとほぼ一致することが確認された。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 2001-12-01
著者
-
石渡 恒夫
沖電気
-
石渡 恒夫
沖電気工業(株)システムソリューションカンパニー
-
森下 到
沖電気工業(株)システムソリューションカンパニー
-
尾崎 俊二
沖電気工業(株)システムソリューションカンパニー
-
太田 和彦
防衛庁技術研究本部第5研究所
-
大川 圭一
防衛庁技術研究本部第5研究所
-
尾崎 俊二
沖電気工業
-
尾崎 俊二
沖電気工業(株)研究開発本部電子通信システム研究所
-
尾崎 俊二
沖電気工業(株)総合システム研究所
-
森下 到
沖電気
関連論文
- 浅海域音場解析のための放物型音波伝搬モデルの開発
- ガウシアンビーム伝搬モデルにおける海面反射の取り扱い方法
- 高次放物近似を利用した超音波ビームの非線形伝搬解析
- 高次放物近似を利用した超音波ビームの非線形伝搬解析
- 2次放物近似を用いた高集束音場解析
- 扁平回転楕円体座標を利用した指向性音波ビームのモデル式
- 広角開口集束音源からの非線形音波ビーム
- 簡易型ガウシアンビーム伝搬モデルの提案
- 回転楕円体ビーム式とその応用
- 2次放物近似と音場解析への応用
- 音速の不均一性媒質内における音波ビームの伝搬 -放物近似の適用-
- 有限振幅音波の剛体による散乱
- モード固有値を用いた海底音速分布の推定における海中雑音の影響
- 広ビ-ム放物型音波伝搬モデルの開発
- 音響と海底に関する国際会議
- 非線形性補償拡張カルマンフィルタと目標運動解析への適用
- ロバスト推定法を用いた目標運動解析
- 目標運動解析における非線形性補償拡張カルマンフィルタ
- 海中音場のモード固有値検出法に関する検討
- Wigner Distribution Functionを用いた海中音場のモード固有値検出--Choi-Williams法による干渉項の低減
- P3-H-21 Wigner Distribution Functionを用いたモード固有値の距離依存特性に関する検討(水中音波,ポスターセッション3(概要講演))
- Simulated annealingによる海底質特性の推定 -受波器位置の最適化による解の収束性能の向上-
- Simulated annealingによる海底質特性の推定
- 短時間周波数スペクトル推定法を利用した回転体振動の分析
- 境界面波による実海面海底音響特性の推定
- 浅海域における残響計測
- 遺伝アルゴリズムを用いた海底音響特性の推定
- 海洋内部波が音波伝搬に与える影響
- シリーズ基礎技術講座(8)ソーナー技術(2)水測予察技術
- Simulated annealingによるモード固有値の推定
- Simulated annealing法による浅海域でのモ-ド固有値の推定
- Simulated annealing法を用いた海底質特性の推定
- 2008年水中防衛技術学会(UDT)報告 海洋音響環境とソーナー (2008年度第2回[海洋音響学会]シンポジウム発表要旨)
- 浅海域環境におけるソーナー信号検出処理の動向
- 2007年水中防衛技術学会(UDT)報告(その4)海洋音響環境とソーナー (2007年度第1回[海洋音響学会]シンポジウム発表要旨)
- 2006年水中防衛技術学会(UDT)報告(その4)海洋音響環境 (2006年度第2回[海洋音響学会]シンポジウム発表要旨)
- DTF REPORT UDT EUROPE2006から見た水中防衛技術の動向--UDT技術調査編
- 2005年水中防衛技術学会(UDT)報告(その4)海洋音響環境 (2005年度第1回〔海洋音響学会〕シンポジウム発表要旨)
- 2004年水中防衛技術学会(UDT)報告(その4)海洋音響環境 (2004年度第3回〔海洋音響学会〕シンポジウム発表要旨)
- ICA2004にみる海洋音響特性把握技術 (2004年度第1回〔海洋音響学会〕談話会要旨)
- 2003年水中防衛技術学会(UDT)報告(その4)海洋音響環境について (2003年度第2回シンポジウム発表要旨)
- (その4)海洋音響環境 (平成14年度第2回〔海洋音響学会〕シンポジウム発表要旨 2002年 水中防衛技術学会(UDT)報告)
- パッシブソーナー技術--雑音に埋もれた目標信号の抽出 (特集 最近のソーナー技術)
- 海洋音波伝搬における逆問題とその解法 : マッチドフィールドプロセッシング (海洋音響 : その現状と将来)
- 音場形成におけるノ-マルモ-ド波と音線との関係 (D70形自動交換機小特集号)
- 海底層を含めた海洋中の音場についてのノ-マル・モ-ド解
- 浅海域音場に与える海底環境の影響
- モ-ダルプロセッシングによる目標位置局限法
- 海中雑音シミュレ-ションにおける空間相関特性
- 距離的変化のある海洋環境下におけるモード固有値の推定法